象の牙

象牙とはアフリカ象の上アゴの間歯にあたる牙です。
ほどよい硬さと粘りがあり、精密な彫刻に適していて、印鑑材の本象牙は印材の王とも呼ばれていて、印鑑の最高級材料のひとつです。

印鑑の材質として他を圧倒する素晴らしい品質です。質感・気品もありますし、朱肉・印肉のつき・なじみが非常に良いのも特徴です。しかも欠けにくく耐久性があります

ワシントン条約により象牙の乱獲を防止する為に一部を除き象牙の輸入は禁止されています。現在では自然死したアフリカ象の牙などを、保護活動の費用にあてるために輸出されています。象牙加工品は野生動物の「種の保存法」により適正に輸入された象牙のみに政府公認の認定シールが添付されています。

ひとくちに象牙といっても、品質は大きく差があります。普通材と特上材の違いは象牙の採取する部分によって異なってきます。
象牙材は先端中心部に近くなるほどキメが細かくなります。特上材といえる部分は1本の象牙から印鑑数本分しか取れない目の込んだ見た目にも美しい印材です。
普通材は若干の縞模様が入り表面からも見えますが、耐久性は特上材と変わりません。

中心層
芯の周りで一番目が細くそろったところから作られ、一本の牙からほんの少ししか捕れません。

中皮層
芯にほどほどに近いところで目の揃った部分から作られています。

外皮層
外側から少し入った少し目が落ち着いた部分から作られています。普通の象牙はこの象牙を使用しています。ここより外側は目が粗く印材としてはおすすめできません。

・芯持象牙
芯の小さな象牙からしか取れず、その中でも印鑑の長さに切断した象牙の中心から1~2本しか取れないたいへん貴重な印鑑です。

上質象牙
象牙の芯に近い部分から採取した印材です。象牙は中芯に近いほど目が細かく耐久性があり美しいです。

横目象牙
木目の様に縞模様の濃い象牙からしか取れません。普通は象牙に沿って縦に印鑑の型を取るのですが、横目の場合は芯を中心に横向きに取る為、その特有の縞模様が印鑑の側面に芯を中心にして何重もの円の模様になって貴重でとても美しい印鑑です。