琥珀

琥珀とはいうなれば樹脂の化石です。数千万年~数億年前に地上に繁茂していた樹木の樹脂が、土砂の中に埋まったまま化石となった物です。人魚の涙・太陽の石などとも呼ばれてきた地上最古の芸術品といえます。

・琥珀とは

数千年前の恐竜の時代に松柏科植物、つまりマツ、スギ、ヒノキなどの樹脂が化石化したものです。世界最古の琥珀は、約3億年前の古生代石炭期の物とされています。
稀に琥珀の中から昆虫や植物が発見され、装飾品や宝飾用としてのみならず、現代では古生物学や遺伝子工学の研究においても注目を集めています。
芸術品としてだけでなく学術的にも貴重な化石の一つなのです。

・お守りとしての琥珀

ヨーロッパでは琥珀は「幸福をもたらす石」「人魚の涙」「太陽の石」などと言われていて、昔から装飾品の中でもお守りの意味合いが強かったです。また、ヨーロッパでは、琥珀を贈ることは幸福を贈る意味でもあり、イギリスでは結婚10周年の際に琥珀を贈る「琥珀婚」の風習もあります。

・埋葬品

奈良県の赤尾崩谷古墳群で、琥珀の首飾りが副葬品として出土されました。琥珀は昔から身を守り幸運を招く石として信じられて、装飾品として身につけられていたとされています。

・印鑑としての琥珀

琥珀印鑑は琥珀と高硬度の人口樹脂を合成して耐久性を高めた物が印材として使われています。
広葉樹から針葉樹までさまざまな種類の樹脂が琥珀となっていて、現在もあるの樹の種もあれば、現代では絶滅した樹の種もあります。
印材に使われるのは主に松脂の化石で、宝石としても重宝されています。