インドやタイなどの水辺の草原に好んで生息するうし科の動物、水牛。むかしから家畜として農耕や運搬の手伝いをしてきました。そしてその水牛の持つ大きな角は装飾品として使われてきました。
黒水牛の角は特に印鑑の材料として大変人気があります。強く、美しく、また印肉のつきの良さにも優れています。
その漆黒が印肉の朱色と対比的で美しいと、古来から印材として評価されていたものです。
また、その質の良さに対して価格が比較的お手頃であって、しかも耐久性に優れていることからもどの印鑑のお店でも人気があります。
天然黒水牛は、染めることなく天然の色そのままです。黒水牛と比べると表面に極くうっすらと模様がうかび上がっているのが特長です。物によっては灰色っぽく模様がくっきりと浮き出ているものもあります。染めていない黒水牛でも少しは染めている事がおおいです。黒い方が美しいとされて染めていないと商品として人気がない傾向があります。天然真っ黒なのは貴重です。 芯が白くくぼんでる事で判別ができます。
芯持ちという部分が良い部分とされています。黒水牛の芯持ち部分は、きめが細かく欠けにくい中心部から採取した部分です。芯持ち印材を見極める方法は、印面の反対側のまるみをおびた面にくぼんだようなへこみがございます。自然のものなのでこのへこみの芯は印材により大きさが異なります。
黒水牛は強い品質ではあるものの、比較的乾燥に弱い所もあります。それでもこの芯持ち部分は乾燥による反り、ひび割れが少ない中心部分です。
乾燥による反り返りなどのダメージを最小限におさえるために、数年に1回程度でいいので植物性の油などを塗る等のメンテナンスをおすすめします。使用頻度や保管方法にもよりますが、長年使える素材です